地球の神さまのラブレター
新潟から友へ
(有)ピクニック企画
by Picnic Plan Publishing Inc.

  はじめに
 あどけない少年のような神さまがいます。その子と巡り逢ったら、あなたは無我夢中になってしまうでしょう。女神ビーナスが少年のふりをしているらしいと言う人もいます。少年の心はワインより甘く、その愛に包まれると酔いしれて幸福感でいっぱいになり、そしてあなたは金銀の砂をまぶしたように美しく光り輝くでしょう。
 わたしを「お父さん」と呼ぶ少年は、人類を救うために大忙しで、最近までわたしもめったに会えませんでした。少年は、誰かから言われないと、自分が神さまだということをけろっと忘れています。
 その少年は目に見えないのですが、彼と神聖な愛について語り合うことはできます。あなたが求めるのなら、今すぐにでも。少年と話ができたなら、あなたはきっと少年のことを永遠に忘れないでしょう。少年は愛する人たちのために献身的に生きていて、優しさにかけては少年の右に出る者はいないと人は言います。
 人が愛し合う関係を続けるのは難しいことだけれど、少年がいれば、こだわりや憎しみが消え、永遠の愛が実現します。でも自分だけが愛し愛されて幸せな思いをするために少年がいるわけではありません。人間も少年に協力をして、みんなが一緒に愛し合えるようになることが大切なのではないでしょうか。そんなお願いをこの本に込めてみました。
 少年は最近まで信者さんたちのことを「ぶくぶく信者」と呼んでいました。「ぶくぶく」とは潜水のときに口と鼻から出す泡の音で、つまり信者さんたちは『もぐり』だったのです。そう、その少年を信じる人たちは、自分が信者だということをひた隠しにしてきました。口が裂けても言いませんでした。妙なことに、自分がその宗教の信者だということさえ知らない人が大ぜいいます。
 悩むだけが人生? 悩みごとはいつ終わるの? この物語が、そんな人生の疑問に対する答えになることを祈っています。『内なる神』と、どうやってお付き合いしたらいいかわからなくて苦しんでいる人たちがたくさんいることは少年も知っています。
 少年はこう言います。
「お付き合いの仕方ならかんたん。ただ愛してくれればいいの。怖がったらだめ」
 少年の愛は、瑠璃色の地球の空や海のように包容力があって、怖いとき、苦しいとき、悩んでいるときに勇気を与えてくれるんだと信じなくっちゃ。少年があなたに宿ったそのとき、思いっきり感動する心が生まれてくるでしょう。それが地球の神さまからのラブレターです。心ときめかせてね。そして幸せになってちょうだい。
堤 徹(つつみ・とおる)

地球の神さまのラブレター……目次

はじめに

第一話 不思議な少年
  国境のトンネル
  神さまの世界を映し出す魔法の鏡
  地上に落ちた銀河の星々
  雪の聖書
  朱色の鳥
  ミロのビーナス
  ラブレター
  太陽の右で
  テレビ界のセレブレーション
  アメリカの心
  死に化粧
  三人の徹
  時空を越えて
  西には西の、東には東の
  悲しみ通りとハリウッド
  まだ名前が付いていない宗教
  メシアのあだ名

第二話 最後の審判が終わった日
  魔法使いのバーバラ
  貴婦人たちが永遠の愛のために立ち上がった日
  芸術と商業の闘い
  ニューアラー
  日の御子と神の妻
  宝石の輝き
  誰がために鐘は鳴る
  湾岸戦争
  ぼくという分身
  神さまへの階段

第三話 過去を殺す人々
  優しい神さまなんです
  前世なんて知らないよ
  聖家族はマスコミ一家
  救世主の恋人たち
  現代に生きる戦国三大武将
  中東の星、越後・越中に結集
  化合する愛
  裏切りの果てに
  スジャータが差し出した一杯のお粥
  神さまと人間の難しい関係
  愛はかげろう
  神さまのマニュアル
  孤独な兵士

第四話 広末涼子さん
  双子のお星さま
  女優菩薩
  五番目の要素
  九州と本州の御子
  マルチメディアな女の子
  黙示文学
  奪う愛
  できちゃった結婚
  妊婦なのにバージンロードなんか歩けない
  恋愛のバイブル
  愛なんていらねぇよ
  かばう愛
  救う愛
  天に咲く聖花
  イルカの調教師

第五話 青いイルカ
  二秒間の映画
  時間を歩く
  動物の創った芸術作品
  イルカ人間
  わたしの愛を見つけてきて
  ドルフィンセンターの恋人
  ジャンプ
  椰子の木のミルク
  見えないイルカ

第六話 夢のような恋
  大理石の女神
  ファム・ファタル
  惑星的な恋
  キャサリンとミューロンの関係
  運命の恋人たち
  風立ちぬ
  夭折の尾崎豊
  もっと愛を
  時間旅行

おわりに
  ちちここの対話

第一話 不思議な少年

☆ 国境のトンネル
 神秘の世界を地上に降ろした夢のような国があります。空から見ると日本海に二つの島がぽっかり浮かび、振り向けば彼方に青い山脈が横たわっています。山里の冬は雪化粧で純白になり、春になるとソメイヨシノの桜吹雪で家も道もピンク色に染まります。夏になれば海辺に潮風がそよそよ吹いて恋人たちを誘い、秋になれば木々の葉っぱが真っ赤に色づいて行楽の人々を誘います。お米、お魚、お酒がおいしくて、人の情は細やかで、女の人たちの肌は雪のように白く光っています。
 神さま一家とその友だちが住むこの国は越後にいがたといい、越後山脈と日本海が他の国との国境になっています。
 
☆ ウルの神
 大昔、地球の神さまは今のイラクのウルという町に生まれ、人々を温かく包みました。その地のシュメール人は、親も子も、そのまた孫も、みな神さまの存在を感じ続けたので、感じたことを話し合って神話を語り継ぎました。それは「初めに天と大地と水がありき。天と大地は結婚して大気をつくりたもうたが、大気は長じて大地から神の地位を奪った」という物語でした。
 地球の神さまは引っ越しが大好きで、次に今のインドとネパールの国境あたりに住まいを構え直し、初めて人間の肉体を身に纏いました。それからイスラエルのあたりへ引っ越して、最後にたどり着いたところが日本の越後でした。

☆ ビーナスの結婚式
 イスラエルから越後に引っ越す前に、地球の神さまはビーナスという女の神さまと結婚式を挙げるためにイタリアのフィレンツェという新潟市に似た町で臨時に住まいを設けたことがあります。そのころフィレンツェはルネサンスが盛んで芸術を復興していた時期だったので、地球の神さまはボッティチェリのような画家たちと仲良くして女神の美しさを絵の具でキャンバスに描いてもらいました。それは男の神さまから花嫁へのプレゼントでした。
 一方、女の神さまは、最初はギリシャのエーゲ海あたりで生まれました。その次は日本の九州に生まれて卑弥呼と名乗りました。そしてフィレンツェで男の神さまと結婚して、今は越後にいがたで男の神さまといっしょに夫婦生活をしています。

☆ 神さまの別荘地
 越後平野の海岸沿い、ちょうど佐渡の真向かいに、角田山と弥彦山という二連山があります。峰の輪郭がなだらかな角田山が男の神さまの別荘で、尖っている弥彦山が女の神さまの別荘になっています。めおと山ですね。角田山の上空にはしばしば星が流れ、弥彦山の上空には金星が美しく輝いて見えます。この二連山に人里を恋しがる死者の魂が飛び交うので、UFO(未確認飛行物体)のファンは空飛ぶ円盤の着陸地だと言っています。おもしろいですね。
 両山は越後平野から眺めても日本海に浮かぶ船から眺めても美しく、とくに角田山の裾が海と接する小浜という海岸は四季を通じて幽玄です。この海岸にはシーサイドラインという道路が通っているので、訪ねてみればこの山と海を神さまが愛した理由が分かるでしょう。

☆ 恋の街
 女の神さまが好きな弥彦山の近くにある越後平野の人里は、神話時代のビーナスの町を現代の日本に再現した形になっていて、神社や温泉宿、そして恋人たちが愛し合うためのホテルがいくつもあります。神社は大きな杉の木たちに囲まれて鬱蒼としているので、足を運んでみると厳粛な気持ちになるでしょう。温泉は岩室の湯がことのほか優れていて、温かなお湯に浸ると神さまの愛に包まれたようになります。神社と温泉とラブホテルは神聖な愛の象徴でもあります。なぜなら、神社は神さまの家のひとつ、温泉は神聖な愛にそっくり、ラブホテルは神聖な愛を人間の愛として育むところだからです。
 角田山の近くに原発を建設しようという計画もありましたが、「つつみがみ」と呼ばれる夫婦の家が車で三〇分のところにあるので、放射能漏れの事故が起きると世界は破滅してしまいます。そこで地元の町長さんが張り切って、原発の建設計画を事実上お流れにしてしまいました。

☆ つつみがみ
 なぜ「つつみがみ」というのでしょう。そのわけは、柔らかい包み紙みたいな「つつみがみ」の愛に包まれると凄く幸せになれるからなのです。「やすらぎ堤」という堤防が信濃川の河口にあります。この堤は暴れる水から市民を守るとともに、春は桜のソメイヨシノとチューリップ、夏は涼しいそよ風で市民を魅了していますが、この「やすらぎ堤」に似て、人々を守る仕事は夫が、愛と美は奥さんが担当しています。

以降の分は公開期間が終了いたしました。

  「第二話 最後の審判が終わった日」以降の続きは紙の書籍で……。


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